いつまでも迷い路

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君の名は を見てSNSの凄さを感じた日





2016年8月26日に劇場公開開始から、20週以上公開された(2017.2現在)新海誠監督のアニメーション作品「君の名は」を、鑑賞してきました。当初はDVD等セルや配信サービスでDL購入して見ようかと思ってましたが、ロングランとなり、劇場で見ておくしかないかという感じ。


TOHOシネマズ新宿6番スクリーン(117席+2車いす席)で鑑賞。入場率は85%以上(見た目)ということで、新宿という場所柄もあるかもしれないが、未だに一定のニーズはある模様。(1日の上映回数を2~3回に絞っているようなので、1日200人程度?)


今頃観に行くので、色々なメディアでネタバレされまくっており、ストーリー自体は初見でも予想がついてしまったせいか、思ってたより涙腺に来なかった。いいオッサンが瞳を潤ましている図なんてものは、自分自身見たくないので助かった。


確かに画面から溢れ出す優しい色彩によって、風景の綺麗さは引き立っていた。要所要所で挿入歌がBGMとして使われており、プロモーションビデオのようなイメージも強い。ストーリー自体は人との縁(ここでは恋愛関係)という見えない何かは、世界全体を動かす見えない何か(時間とか空間とか)とイコールの強さを持っているということだろうか。


話題の作品ではあるのだろうけど、「恋愛もの」には違いなく、恋愛をしている人、恋愛をしたい人などなど、とにかく「恋愛」との距離が近い生活をしているなら、刺さるコンテンツかなあと。
そうでない層からすると「大人のおとぎ話」な感じで、見ていて癒やされる系で、泣けたりはしない。


「君の名は」が凄いと思ったのは、どう考えても恋愛ものであり、恋愛ものを観たい層をターゲットにしている、年齢層としては10代、20代前半をターゲットにしながら、多くの層を鑑賞へと誘導したこと。SNS等によるクチコミが観客動員に繋がり、一定のムーブメントが既存のメディアを動かして、さらに映画のプロモーションに効果を発したということなのだろか。


もしそうだと仮定すると、SNSの力は凄いなと思わざるをえない。

テレビがプロモーションの中心だった頃、映画館の廊下などで素人さんっぽい人がインタビュー形式で、感動しましたと涙ぐんでみたり、サイコーと叫んでみたりするというCMがあった。
今、そんなのを観ても「ハイハイ」と覚めた目で見られて終わりのような気がする。もう正直、ヤラセっぽいし、胡散臭いことこの上ない絵面だ。


だが、2017年現在、SNSを通して伝播されるクチコミによるプロモーションは、まだ人々に「胡散臭い」とは思われていないということになる。
これは凄いことだ。
SNSを使ってのプロモーションは、人々の印象を操作できることになる。


2016年はBREKSIT(イギリスのEU離脱)とかアメリカ大統領選挙の結果とか、ポピュリズムが強まって来たなんて言われているが、ポピュリズムを媒介しているのがSNSと考えると、ちょっと怖い気もする。

※ ここで断っておくが、Webで見た様々な情報を適当に繋いでいるだけで、自分独自の考えとか言うつもりもないし、思ってもみない。


だとすると、Web上情報の真偽を見抜かなきゃいけない時代はとうに来ていて、今後はSNSのプロモーションにも、TVCMのプロモーションを見て「え?それは無いでしょ~」という感覚を持たなきゃ行けないなと感じた。

そんなある日でした。