２０１６年現在、有料動画配信をしているサイトをパッと思いつくだけ並べてみる。
Hulu（フールー）、Netflix（ネットフリックス）、U-Next（ユーネクスト）、D-TV（ディーティビィ）こんなところがメインで、次点でAmazon Plimeのアマゾンビデオ（プライムビデオ）、ツタヤのツタヤディスカスの動画配信だろうか。
動画サイトには、フールーやネットフリックス（ツタヤ動画も）のように月額の料金だけの定額制と、コンテンツ課金もあるD-TVやユーネクスト、アマゾンビデオという２パターンがある。
月額は５００円から２０００円程度まで、アマゾンはプライム会員特典と考えると価格の比較は難しい。
（プライム会員に入会すると見れるビデオがある。）
色々なサイトがあるが、どう使ったら賢いかというのを私の体験からザックリ紹介しよう。
D-TVやU-NEXTなどコンテンツ課金の代わりに最新作を視聴できるサービスを利用するのは、次のような方にオススメ。
近所、または通勤・通学経路にビデオレンタル店がない（特に車で店に行く必要がある等）。
視聴したいのは、最新の映画。
またはレンタル店に無いタイトルを借りたい。
忙しくて、ちょくちょくレンタル店に行けない。
逆に、海外ドラマやアニメなどのTV番組を見たいという人には向かない、というか割高すぎる。
大体の有料動画配信が、１話２００円以上となっている。
ところが、普通にビデオレンタルした場合は１巻３００円前後というのが相場だ。
そして、ドラマの話数が奇数であるときは、最終巻のみ１話で、あとは１巻２話づつ収録されている。
レンタル店で４巻借りると１０００円前後で８話見れるのに、配信だと５話しか見れない。
よって、レンタル店に行くのが困難な方以外はコンテンツ課金型の配信でTV番組を見るのは苦しい。
もちろん、過去作を見放題枠で配信している場合もあるので、目当ての作品があればOKだ。
この目当ての作品ということで言うとアマゾンビデオも同じだ。
プライム会員特典のプライムビデオに目当ての作品があれば、利用すればよい。
（アマゾンプライムは他のサービスもあるので、コスト的な考慮はしないがプライムでレンタルする場合はやはり前述のようにTV番組ものは避けるべきだろう）
では、海外ドラマが好きだったり、見ていなかったけど過去のドラマやアニメが見たくなったら。
フールーかネットフリックスが候補としてあがってくる。
月額料金は同じようなものだ。
レンタルビデオ店でレンタルされてから、１年程度遅れて話題作や定番の海外ドラマが入ってくる。
どちらも日本のテレビ局と提携しており、新作ドラマの見逃し配信にも対応している。
逆に映画の配信は弱い印象がある。
というのが両方の配信サービスに共通しているところだ。
ではそれぞれの特徴はというと、
「Hulu」
フールーは、海外ドラマの話題作、定番は外さない。配信数も多い。
また、目玉作品も多い。
これは何かというと、お客をひきつけるために最新作をレンタルやアメリカでの放送と同時か
やや遅れて配信するものだ。
最近では大人気のファンタジー大河ドラマ「ゲームオブスローンズ」や定番とされるゾンビものの「ザ・ウォーキングデッド」ヒーローものの「フラッシュ」等が、この目玉作品にあたるだろう。
３０日間無料体験中に１シーズン見せて、そのまま契約につなげさせるという目論見だ。
フールーは課金開始して停止すると、再度契約となるので、どの作品を視聴済みだったかなどがリセットされてしまうかもしれない。（かっては利用休止設定があったが、不採算だったのか、無くなった）
海外ドラマに関しては鉄板のように見えるフールーだが、画質や音響、日本語吹き替えの無い作品も多いのでそのあたりが気になる場合もある。
また見逃し配信以外では、国内ドラマやアニメのラインナップが弱いように感じた。
反面、日本の特撮TVシリーズに関しては古いものから最近のものまで取り揃えているので、そちらが好きな方にとってはたまらないかも。
「Netflix」
ネットフリックスは、海外ドラマの話題作、定番も徐々に増えているが、配信タイミングは遅く、作品数も少ない。これは、ほぼすべての作品に日本語吹き替えをつけていること、画質が全体的に良いこと、音響も５．１Ch対応のものが多いこと等から、権利関係からの遅れだろう。
レンタルDVDと同等以上の環境で楽しめるということだ。
また、海外ドラマの目玉商品というのも少ないように思う。
傑作犯罪サスペンス「ブラックリスト」は、レンタル店と同時か、やや早いぐらいの配信タイミングだったが、こういう作品が少ない。
じゃあ、ネットフリックスで良いトコないんじゃ？と思うかもしれない。
だが、ネットフリックスは独自制作のオリジナルドラマが豊富にあり、これがハマれば非常にお得。
マーベルヒーローものの、「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」「ルーク・ケイジ」など、街を守る骨太の自警団ヒーローを描く作品群も、「キャプテンアメリカ」や「アイアンマン」といった映画となったヒーロー達とは違い渋い魅力で迫ってくる。
傑作SFドラマ「ストレンジャーシングス 未知の世界」、アクの強い政治ドラマ「ハウスオブカード 野望の階段」など、どれも味があるドラマで、ステレオタイプな作品に飽きた方にオススメ。
また、「テラスハウス」や「火花」など日本向け、日本発のドラマも公開されている。
でもさ？
全然知らないドラマ見るのに月額払いたくないよ？
という方も30日間無料体験で制限なく見れてしまう。
ハマって月額払うようになっても、いつでも休止でき、スムーズに再開できるのもいいところ。
またアニメ作品はフジテレビ系を中心に、通な（萌え要素低めだが）ラインナップが揃っている。
「亜人」「攻殻機動隊」「東のエデン」「シドニアの騎士」「ソードアートオンライン」などなど。
見逃し配信と違って放映期間が終わったら削除されてしまうこともない。
さらに2016年12月からはダウンロード再生にも対応し、スマフォやタブレットに保存して視聴可能な作品も結構な数あるので、通勤・通学のお供に海外ドラマという方にもピッタリ。
通な作品が多く、隣から覗き込まれても、「ああ、あれ見てんのね」みたいな視線は浴びない(笑)
で、結局、月額制はどっちがいいの？
ベストな選択は２つとも契約すること。
かつ、ネットフリックスは見る作品が無い期間は休止するのがよい。
ベターとしては、フールーに軍配が上がる。
というか、フールー解約すると再契約面倒くさそうなのですよ・・・。
（一回、人身御供になってやってみるのも手だが）
というように、動画配信は店舗でのレンタルと上手く使い分けていくのが賢い使い方。
海外ドラマで、新シーズンがレンタル店で棚にならんでも、シーズンが進んでしまっていると中々借りる気にならないですね、お金も大変だし。
そこで動画配信サイトで過去シーズンを一気見、流し見して最新シーズンに進むのがオススメ。
あとはオサイフと相談して決めてくださいね！
